急増するトコジラミ(南京虫)被害の実態を徹底解説
トコジラミ、って名前は聞いたことがあっても被害に遭ったことはない、という人が多いでしょう。
しかし最近、トコジラミ(南京虫)がまた発生しつつあります。深刻な被害の実態を徹底的に解説いたします!
トコジラミ、ふたたび増加中
トコジラミ・通称 南京虫(なんきんむし)は、吸血により栄養を補給する害虫です。日本では戦後にDDTの大量散布により一時はほぼ駆除されましたが、海外からの流入により再び猛威を振るっています。
海外、アメリカ、オーストラリア、カナダ等ではオフィス・学校・映画館等レジャー施設・公共交通機関や病院にまで被害が拡大しており1999年から2006年の間の増加率は4,500%という驚異的な勢いです。
深刻な被害を引き起こすにもかかわらず、ポピュラーな害虫の1種であると言えるでしょう。
国内外の渡航者により日本国内にトコジラミが流入・自宅へ持ち帰ってしまう事は勿論ですが、現在は日本国内で増加し日常生活の中で移し合っているという状況が十分に考えられます。
既に多くの宿泊関連施設や商業施設から定期防除施工のご依頼を頂いておりますが、2020年に控えている東京五輪などを考えるとその被害は現在よりも間違いなく拡大するでしょう。
海外よりも狭い日本ではその被害から逃れる事は出来ないと推測します。
血液をエサとする害虫
トコジラミは吸血性の昆虫で、その殆どの種は鳥類やコウモリ類などを吸血の対象としています。
一方で、タイワントコジラミと言われる種が人間を主な吸血元としています。
他の吸血性害虫と違い、オス・メス問わず、孵化して間もない幼虫の段階から吸血を開始します。
夜行性とも言われていますが、厳密には明かり・日光を嫌う習性で昼間でも暗所であれば行動します。
メスは毎日5~6個の卵を約3ヵ月間、計500個を産卵する為その繁殖能力は脅威です。
組み立て家具の隙間・ネジ穴・ベッドの木製フレームの隙間・マットレスの縫い目・繊維カバーの縫い目や隙間・カーテン・巾木の隙間・床板の下部・コンクリート面の隙間・コンセントカバーの裏・配線カバーの中..など
トコジラミが潜む場所は数え切れません。
熱処理や掃除機による吸引、市販薬による駆除などインターネット上に様々な情報がありますが、トコジラミに関して言えば侵入を許した時点で個人での駆除は困難であると言えるでしょう。
もし被害が発生しているとしたら、一刻を争う事態です。