ニオイで撃退?トコジラミが嫌う匂いとは
最近、日本国内で被害が増えているトコジラミ。気がつくと大量に繁殖してしまい手に負えなくなってしまうため、良い対策方法はないかと考えている人も多いでしょう。
今回は、トコジラミが嫌う匂いについて解説します。虫除けにはハーブなどの匂いが効果的と言われることがありますが、トコジラミにも有効なのでしょうか。
トコジラミが嫌う匂いは?
トコジラミが嫌う匂いとして挙げられるのが、樟脳の匂いです。樟脳は、虫除けの木として知られる楠の木片を、水蒸気蒸留で抽出して、結晶化させたもの。古くから防虫剤として使われてきました。
独特な匂いではありますが、天然由来で化学物質などは含まれていないため、人体への悪影響はありません。
また一説では、トコジラミはユーカリ、ラベンダー、ミント、レモングラス、ローズマリーなどの香りを嫌うともいわれています。
しかし、本当にこれらの匂いにトコジラミを撃退するほどの効果があるかどうかは明らかになっていません。
もちろん効果が全くないというわけではありませんが、トコジラミの繁殖を防いだり、完全駆除するためには、他の対策も併せて行う必要がありそうです。
トコジラミの4つの駆除方法、効果はある?
トコジラミの被害に遭ってしまったら、繁殖を防ぐために早めの対処が重要です。
しかし、本当に効果のある対処法を知っている人はそれほど多くはないでしょう。ここでは4つの方法について、その効果を解説します。
殺虫剤
虫の駆除というと、まず思い浮かぶのが殺虫剤です。ドラッグストアやホームセンターなどでは、トコジラミに効果があると謳っている殺虫剤が売られています。これらの多くは、ゴキブリの駆除に効果的なピレスロイド系の殺虫剤です。
しかし、最近日本各地で問題になっているトコジラミは、このピレスロイド系の殺虫剤に対する抵抗性が発達しており、効果はほとんど期待できません。
殺虫剤を選ぶ際は、有機リン系、カーバメート系の殺虫剤を選ぶのがおすすめですが、購入場所や製品の種類が限られていたり、取り扱いが難しいなどの問題点があります。
加熱
トコジラミは高温に弱く、50度に30分、60度に10分、100度に数秒程度さらされれば死滅するといわれています。
そのため熱風や高温の蒸気を当てる方法も有効ではありますが、トコジラミは部屋の隅や家具の隙間に隠れているため、あまり現実的な対処法とはいえません。
また、刺激したことによって、死滅しきれなかったトコジラミがさらに奥の方に逃げ込んでしまうことも考えられます。
掃除機
布団やマットレス、家具の隙間などにいるトコジラミを掃除機で吸い取ってしまう方法もあります。大量に発生している場合でも、一気に駆除できるため最も手軽な方法でしょう。吸い込んだ後は、掃除機のゴミを捨てるだけで駆除が完了します。
トコジラミが生息している布団やカーペットなどは、繊維が絡みやすく、弱い力で吸引しても除去できない場合があります。掃除機で吸い取る際には、できるだけ強い力で吸引しましょう。また吸引力が弱いと、吸い込まれたトコジラミが掃除機の中で生き残ってしまうこともあるため注意が必要です。
洗濯
衣類やシーツなどについたトコジラミは、洗濯機に入れて通常通り洗濯をするだけでは、死滅させることは難しいでしょう。
前述の通り、トコジラミは熱に弱いため、洗濯をする前に熱湯につける、お湯で洗う、洗濯後に乾燥機にかけるなどの工夫が必要です。
ただし、熱に弱い素材もあるため、洗濯をする前にはきちんと洗濯表示を確認してください。
トコジラミの駆除は業者に任せるのが安心
ここでご紹介したトコジラミの駆除方法は、あくまで応急処置的なものであり、トコジラミを根絶さえられるものではありません。色々な方法を組み合わせてみても、自力で一匹残らず駆除することは難しいでしょう。
トコジラミの駆除は、専門知識を持った専門業者に任せるのがおすすめです。