トコジラミは刺す人を選ぶ?同じベッドで寝ていても被害に差が出る理由
今日本でも多くの被害が出ているトコジラミ。刺されると赤い発疹が出て眠れないほどの痒みに襲われることもあるため、もし家でトコジラミが発生している場合は早めの駆除が重要です。
今回は、トコジラミは刺す人を選ぶのか、刺されない人にはどんな特徴があるのかを詳しく解説します。
トコジラミは刺す人を選んでいるって本当?
例えば夏の虫の代名詞でもある蚊は、子供を選んで刺す特徴があります。これは、蚊が人の体温や汗、二酸化炭素などにおびき寄せられるという特性があるため。体温が高く、汗をかきやすい子供は蚊に刺されやすいのです。
では、トコジラミはどうでしょうか。結論から言うと、トコジラミは刺す人を選ぶことはしません。どんな人でも、トコジラミが生息している場所では必ず刺されるリスクがあります。
トコジラミに刺されやすい人とは
しかし、いくつかの条件によって同じ場所にいてもトコジラミに刺されない、もしくは痒みや発疹などの被害が現れない場合があります。
まず考えられるのが、血液型の違いです。トコジラミは、これまでの成長過程で摂取してきた量が多い血液の型を好むようになるといわれています。好みの血液型の人しか選ばないと言うわけではありませんが、血液型の違いによって被害の差が出ることも考えられます。
また、トコジラミの住処から距離が近ければ近いほど刺されやすいと言えるでしょう。例えば夫婦が同じ部屋で寝ている場合でも、住処から近い方の人が刺されやすいことは一目瞭然です。
その他、トコジラミは、足や手、腕、首、お腹など、露出している肌を刺すため、薄着の人ほど刺されやすいと言えます。
アレルギー反応には個人差がある
トコジラミに刺されて出る発疹や痒みの症状は、アレルギー反応によるものです。
初めて刺された時にはまだ体の中に抗体ができていないため、症状は現れません。しかし何度も刺されているうちに、トコジラミの唾液中のアレルゲンに反応する抗体ができて、症状が現れるようになります。
つまり、症状が出るかどうかはトコジラミに刺された回数に大きく左右されます。また、アレルギーは体質によっても反応の出方が変わるため、同じベッドで寝ていたとしても、一方の人は痒みなどの症状が出ているのに、もう一方の人は症状が出ないということがあり得るのです。
トコジラミに刺されないようにするためには
トコジラミの被害を防ぐためには、以下の2つのことを徹底しましょう。
家に持ち込まない
トコジラミは、外から持ち込むことによって家の中で繁殖してしまいます。とても小さいため気がつきにくいですが、衣類やバッグ、ペットの体、ダンボールの荷物などにくっついていつの間にか家の中に侵入しているのです。
トコジラミの被害を防ぐためには、まず家の中に持ち込まないということが一番重要です。
特に旅行先などから帰宅する際には、帰宅時に衣類や持ち物などをしっかり確認しましょう。ネット通販で海外のショップから買い物をする際にも、梱包のダンボールに紛れている可能性があるため、しっかりチェックするとともにゴミは早めに処分してください。
早期発見をする
トコジラミは、早期発見することで被害を最小限に抑えることができます。気付かずにいると、見えないところでいつの間にか大繁殖してしまうこともあります。
トコジラミが家の中にいるかどうかは、壁や床などにつくトコジラミの血糞で判断できます。赤黒い血糞を見つけたら、家具の隙間や部屋の隅など、トコジラミがいそうな場所を確認してみてください。
専門業者に駆除依頼をする
トコジラミは隠れるのが大得意です。トコジラミの駆除剤やトラップなどを使って自力で駆除できたと思っても、実は他の部屋に隠れて繁殖を繰り返しているという可能性もあるのです。
この先も安心して暮らすためには、専門業者への依頼がおすすめ。プロの知識と技術で、トコジラミの被害に怯えることなく、穏やかな生活を取り戻しましょう。