家に発生しているトコジラミ、放置するとどうなる?
吸血されると、発疹や激しいかゆみが現れるトコジラミ。旅行先のホテルなどがら連れ帰ってしまうことが多く、気が付いた時には自宅で大繁殖してしまっていたという人も少なくありません。
今回はそんなトコジラミを駆除せずに放置するとどうなるのか、詳しく解説したいと思います。
家にいるトコジラミを放置するとどうなる?
人間に何らかの利益をもたらす虫を「益虫」と呼びます。虫を家の中で見つけるとすぐに駆除したくなるものですが、人には害を与えず、ゴキブリやハエ、ダニなどを捕食してくれるクモなどの益虫は、家の中で見つけても殺さない方が良いと言われています。
しかし、トコジラミは放っておくと大量に繁殖し、人に被害を与えます。トコジラミは人の血液をエサにするため、人がそこに住んでいる限り、放置していても自然といなくなるということはありません。
トコジラミを家の中で見つけた際には、速やかに駆除する方法を考えた方が良いでしょう。
トコジラミの成虫
トコジラミは、基本的に昼間は狭く暗い、人目につかない場所に隠れています。そして夜になり人が寝静まると活動を始めます。そのため、ゴキブリやクモなどの虫と違い、トコジラミが動き回っているところに出くわすのはなかなか難しいかもしれません。
しかし、トコジラミが家の中にいれば、壁や床に赤黒い血糞がついたり、トコジラミの死骸が見つかることがあります。これは他にもトコジラミが潜んでいるサイン。放置していると、どんどん繁殖して被害が拡大していきます。
トコジラミは、部屋を移動することも可能です。気が付いたら家全体でトコジラミが大繁殖していたということにもなりかねないため、とにかく早めの対応がカギとなります。
トコジラミの卵
トコジラミの卵は、わずか1mmほどの大きさです。しかも色は無色透明なため、肉眼で確認することはなかなか難しく、孵化してしまってから気づくというパターンが多いでしょう。
トコジラミの卵は、孵化するまでに1週間から10日ほどかかります。もしトコジラミの卵を発見したにも関わらず放置していると、あっという間に繁殖して被害を拡大させてしまう可能性があります。
どこが危険?トコジラミが隠れやすい場所
前述のように、トコジラミは狭く、暗い場所を好みます。何らかの形で家に侵入した後は、人目につかない場所に隠れて、人が寝静まった隙を見て行動を始めるのです。
トコジラミは人の血をエサに生息します。そのため吸血しやすい寝室のベッドや布団の近くに隠れやすい性質があります。また、カーペットの下やソファの隙間、家具の裏側などは注意が必要です。
また、トコジラミ は家具の小さな割れ目や、マットレスの縫い目、柱や壁の隙間などの卵を産みやすい傾向があります。
もしかしてトコジラミがいるかも?と思ったら、これらの場所をチェックしてみてください。
トコジラミは自分で駆除できる?
家の中でトコジラミを見つけたら、まずはすぐに害虫駆除業者に連絡するのがおすすめです。
掃除機やスチームクリーナーなどの熱で処理する方法もありますが、確実に駆除するのは難しいもの。トコジラミに効果があると謳う殺虫剤などもありますが、最近はスーパートコジラミと呼ばれる殺虫剤に耐性を持ったトコジラミもいます。
自力で駆除をしようとしてトコジラミに刺激を与えたことによって、別の部屋などに逃げてしまい、被害を拡大させてしまう可能性があるため、専門知識を持った害虫駆除業者に相談しましょう。
また家で発生したトコジラミは、外出先から持ち帰った可能性が高いです。特に旅行などに行った際には、荷物や衣類などにトコジラミが付着していないかを確認しましょう。