梅雨入り頃から要注意!トコジラミ被害が増える要因
日本の梅雨は高温多湿で、害虫が繁殖しやすい時期です。
トコジラミ(南京虫)も梅雨入りの時期から一気に繁殖し始めて被害を拡大させます。
ここでは「トコジラミ(南京虫)に刺された時の症状」と「トコジラミ(南京虫)被害が増える要因」「対処法」の3点を御紹介します。
梅雨入りが被害の拡大タイミング、と言う事はその前に駆除を始めるのがお勧めです。
トコジラミ(南京虫)の症状
トコジラミ(南京虫)に刺されると、赤い斑点と強い痒みが症状として現れます。
痒みと赤い斑点の原因はトコジラミ(南京虫)の唾液が吸血時に人間の身体に入り込み、強いアレルギー反応を引き起こすからです。
赤い斑点は1円玉程度の大きさで水膨れを作る事もあり、2週間以上も赤みが残りますし強い痒みも1~2週間続きます。
トコジラミ(南京虫)は人間や動物の血液を餌にして生息していますので、いったん屋内に入り込まれると刺されるのを防ぐ事は困難です。
またトコジラミ(南京虫)は夜間に現れ、人体で吸血しては体の別の場所へ移動していく為、体中の広範囲に渡って複数個所を刺されることになるのです。
梅雨入り頃から急増、トコジラミ(南京虫)と湿度・温度の関係
トコジラミ(南京虫)は1年を通して繁殖する害虫です。
気温25度、湿度60%以上の条件がそろえば活発になり、繁殖スピードも上昇します。
卵から成虫になるまでの期間は温度や湿度によって変わりますが、冬になっても死滅したわけではなく、気温が上昇し始める春から再び繁殖し始めます。
そして梅雨入り頃には爆発的に増加。気温25度の条件下では卵が孵化するまでに必要なのは、約5日間。
ごく短期間に増えますから、梅雨入り頃には繁殖を止める事は出来ません。
そのまま夏のピークを迎えて気温の低下とともにいったんは活動が下火になりますが、屋内で越冬することも多く、春になると繁殖を始めます。
最近は暖房器具の発達で冬の間も個体が減らないまま春を迎え、梅雨入り頃に大量発生するケースも見られます。
1年を通じて油断できない害虫です。
梅雨時のトコジラミ(南京虫)対処法
梅雨時のトコジラミ(南京虫)対処法は、大量発生する前に専門業者に駆除を依頼することです。
トコジラミ(南京虫)は明るい昼は部屋の隅や柱の隙間等に隠れて居る為に見つけにくく、最近では市販の駆除剤が効かない「スーパートコジラミ」と言う個体も出現しているので個人での駆除は非常に困難です。
早い段階でトコジラミ(南京虫)駆除の実績がある専門業者に駆除を依頼しましょう。
トコジラミの繁殖を防ぐためにできること
トコジラミは、特に暖かく湿度の高い場所でよく発生する害虫です。彼らは、人間や動物の血液を吸うことができ、家の中での不快な問題を引き起こすことがあります。以下は、家の中でトコジラミを発生させないための方法です。
清潔な環境を維持する
トコジラミは、ダニやゴキブリと同様に、汚い環境を好みます。家の中をきれいに保つことは、彼らが住むための条件を減らすのに役立ちます。掃除をするときは、床や家具の下にも注意を払い、隅々まで清掃しましょう。
衣服や寝具を頻繁に洗濯する
トコジラミは、衣服や寝具に隠れていることがあります。これらのアイテムを定期的に洗濯することで、トコジラミの卵や幼虫を取り除くことができます。
またトコジラミは、絨毯やカーテンの中に隠れていることがあります。これらのアイテムを定期的に掃除することで、トコジラミの卵や幼虫を取り除くことができます。また、絨毯やカーテンを取り外して、換気することも有効です。
家の中に持ち込まない
トコジラミは、旅行先から持って帰ってきてしまうことが多い害虫です。ホテルや旅館などの宿泊先は、不特定多数の人が利用しています。いくらきちんと掃除をしていても、ベッドの下やソファの隙間などにトコジラミが潜んでいたとしても、それに気が付かずに室内で繁殖。そこから荷物や衣類などに付着して持ち帰ってしまうことがあるのです。
まず宿泊先に到着したら、ベッドやベッドの周り、壁やソファの隙間など、トコジラミが潜んでいそうな場所を念入りにチェックしてみてください。
また旅行から帰ってきた後は、荷物を直ちに処理します。できるだけ家の外や玄関で持ち物にトコジラミが潜んでいないかをチェックして、洋服はすぐに洗濯へ。靴やバッグなどは、自宅で洗えるものは洗い、スチームアイロンなどを使うと安心です。
旅行先からだけでなく、購入した中古品に潜んでいたというパターンもあります。特にソファやベッドなどの家具を購入する場合は注意が必要です。ぱっと見では見えない場所に潜んでいる可能性があるため、購入前に隅々までチェックすることが重要です。通販などで購入する際には、家の中に持ち込む前に、トコジラミの痕跡があるかどうかを確認してください。
トコジラミ以外にも。梅雨に発生しやすい害虫
梅雨の季節には、高温多湿な環境が多くの害虫にとって繁殖しやすい条件を提供するため、トコジラミ以外にも様々な害虫が発生しやすくなります。以下に代表的な害虫をいくつか紹介します。
蚊
蚊は、夏に出る害虫だと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、水たまりや水溜りなどに繁殖するため、梅雨の時期には特に注意が必要です。蚊は、身近な害虫ではありますが感染症を媒介することがあるため虫除けスプレーなどを使った対策をするのがおすすめです。
アブラムシ
アブラムシは、植物に被害を与えることが多く、梅雨の時期には繁殖が増えます。植物の成長を妨げるため、注意が必要です。
ゴキブリ
ゴキブリは、湿気の多い場所に生息しやすく、梅雨の時期には特に繁殖が増えます。食品を汚染することがあるため、注意が必要です。
ダニ
ダニは、湿度が高い場所に生息しやすく、梅雨の時期には特に注意が必要です。ダニは、アレルギー症状を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
これらの害虫に対処するためには、湿気を取り除くこと、室内を清潔に保つこと、風通しを良くすることなどが有効な対策となります。また、必要に応じて専門家に相談することも重要です。