アメリカで急増!スーパートコジラミが日本に来る日
現在、トコジラミ(南京虫)の被害は非常に大きくなっており、日本国内でも予断を許さぬ状況です。
特に深刻な問題となっているのが、殺虫剤で死なない「スーパートコジラミ」。
アメリカで急増しており、既に日本にも入り込んで被害はどんどん拡大しています。
もはや一刻の猶予もない程、深刻な状態なのです。
殺虫剤が効かない「スーパートコジラミ」
トコジラミ(南京虫)は1970年代には人間の生活圏でほとんど見られなくなってきました。
日本では戦後から次第に衛生状態が改善し、同時にピレスロイド成分を含む殺虫剤の普及もあり、トコジラミ(南京虫)は減少していきました。
しかし現在アメリカでは薬剤の耐性を持った個体が現れて、急速に被害を拡大させています。
「スーパートコジラミ」と呼ばれるタイプで、殺虫成分を体の中で分解できる能力がある為、駆除が難しく繁殖が止められないのです。
日本でもトコジラミ(南京虫)駆除の依頼や保健所への相談件数が急速に増加しつつあり、駆除が非常に難しい為、被害がいつ終わるのか見通しが立ちにくい状況が続いています。
プロの専門駆除業者に駆除を依頼
スーパートコジラミの駆除には専門業者の技術が必要です。
市販の薬剤を散布しても死にませんから、プロの駆除技術がどうしても必要になります。
トコジラミ(南京虫)に冷凍ガスをかけて成虫と卵を一緒に凍らせて駆除したり、虫が居る場所を丸ごと高温にして死滅させたりするなど、専門の技術や器具が無ければ出来ない駆除方法です。
専門業者に駆除依頼するしかない為、対応が遅れれば遅れるほどトコジラミ(南京虫)の繁殖スピードに駆除が追い付かず、被害の収束までに多大な時間がかかるケースも見られます。
また屋内で見つかった場合は他の場所にも生息している可能性が高く、駆除範囲が広くなる点も完全駆除を難しくしている理由です。
怪しいと思ったら
現在は、スーパートコジラミの薬剤耐性メカニズムの解析が進んでおり、スーパートコジラミに対抗できる新しい殺虫剤の研究も行われています。
いずれ殺虫効果のある薬剤が開発されるでしょうが、実際に薬剤が市販され、使用できるようになるまでは、日本中どこに居ても安心することはできません。
アメリカのスーパートコジラミ増大のニュースを対岸の火事として見過ごす事なく、あやしいと感じることがあれば的確に手を打つ必要があります。
一匹でもトコジラミ(南京虫)らしい虫を見つけたり、強い痒みのある虫刺されがあったりする場合は、要注意が必要です。