民泊で被害多発。トコジラミやノミ・ダニの対処法
日本では海外からの観光客の増加を踏まえ、2018年6月に「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が施工されました。
現在では所定の届出を行うだけで、一般の住宅でも「民泊」の営業が可能になっています。
そのことから、実は民泊でのトコジラミ(南京虫)やノミ・ダニの被害が増加しつつあります。
もし自分が運営している民泊で害虫被害が出たらどうしたらいいのか。
ここでは「民泊と害虫被害のリスク」「トコジラミ(南京虫)・ノミ・ダニの対処法」を御説明しましょう。
「民泊オーナー」にとっては、かなり切実な問題です。
海外ゲストの多い民泊、トコジラミ(南京虫)・ノミ・ダニ繁殖のリスクが高い
現在のところ、民泊の利用者は海外からのお客さんが非常に多いと言われます。
そのため、日本ではこれまであまり見られなかった害虫であるトコジラミ(南京虫)の被害が増加しているようです。
海外からのお客さんの荷物や衣類に付いていた虫や卵が民泊用の部屋に残り、お客さんが帰った後に繁殖し始めるのです。
同じようにノミやダニが繁殖するリスクも高くなり、民泊のオーナーにとっては「害虫の駆除」が非常に大きな問題となりつつあります。
トコジラミ(南京虫)の対処法
トコジラミ(南京虫)は繁殖スピードが速く、駆除がとても難しい害虫の一つです。
駆除には複数の方法がありますが、まずは殺虫剤の噴霧と生息場所の徹底的な掃除が主な対処法です。
トコジラミ(南京虫)は壁の隙間や柱の割れ目、ベッドマットレスの縫い目等によく生息しています。黒褐色の糞が残っている場所を探して集中的に掃除機で吸い、成体と幼虫、卵を取り除きましょう。
ただしトコジラミ(南京虫)の発生場所によっては掃除機の吸引力が届かないこともありますので、根気よく何度も掃除を続けていかなくてはなりません。
なおトコジラミ(南京虫)は完全に駆除するのがとても難しい害虫です。
どうしても駆除しきれない合は専門家に依頼する事も視野に入れましょう。
ノミ・ダニの対処法
ノミの場合は殺虫剤を使うのが効果的でしょう。
ノミの潜んでいる枕や布団、座布団、布製ソファ、クッションなどにしっかりと殺虫剤を噴霧。
その後は掃除機で掃除を繰り返してノミの卵や幼虫も取り除くことが大切です。
ダニ駆除でも掃除と殺虫剤が主な対処法。殺虫剤を使用した後、掃除機を念入りにかけてダニの死骸も除去するのがコツです。
生きているダニはダニの死骸を食べて再び繁殖しますので、死骸ごと取り除いてしまう事がとても重要なのです。
畳の場合は、注入するタイプのダニ殺虫剤が効果的です。