布団に潜むダニ対策。外干しだけでは不十分
ダニは布団やベッドマットレス等の寝具類に多く生息している害虫です。
ダニ対策として定期的に布団干しを行っているご家庭もあるでしょう。
ここでは簡単なダニ退治法として、布団乾燥機を使用する方法を御紹介します。
定番の布団干しだけではダニ退治に大きな効果が出るとは言えません。布団干しと合わせて、50℃以上の熱を長時間当て続ける必要があるのです。
布団のダニを効率的、効果的に駆除する方法
布団のダニ退治に効果があるといわれるのは「布団乾燥機」。
中には「ダニ対策コース」付きの機種があるので、自宅でのダニ退治に利用しましょう。
「ダニ対策コース」で乾燥させれば、50℃以上の熱で約30分の加熱が出来ます。布団の中に居るダニの多くを死滅させる事が出来るでしょう。
布団乾燥機でダニ退治をする場合は、敷き布団と掛布団の間にマットを挟み、熱風が逃げないようにして行うのがコツです。
また片面の加熱が終わったら、布団をひっくり返して残りの片面も同じように加熱するのがポイント。
そして加熱が終わったら掃除機で布団の両面をしっかりと掃除しましょう。
なお、ダニ退治にヘアドライヤーを利用するという意見もありますが、布団の表面積の広さを考えるとかなり困難な方法です。
ドライヤーの熱風は平均温度100~120℃あり、ダニ退治が出来る温度ですが、ドライヤーでは一度に熱風を当てられる面積が狭いので布団全体のダニ退治には向いていないのです。
天日干しをするなら黒い袋に入れて高い内部温度を維持
では、布団の外干しはダニ退治に効果はないのでしょうか?
布団を外干しするだけでも寝具の乾燥には十分な効果があります。布団を天日干しすることで布団の内部に籠った湿気が抜けるからです。
ダニは湿気の多い場所が大好きなので、布団内部が乾燥することでダニ予防が期待できます。
また黒い袋に布団を入れ、車のボンネットなど高温になる場所に置いておくことで、布団内部の温度を50℃以上にする事もできます。
この場合、途中で布団を黒い袋ごとひっくり返す事が大切です。
天日干しを終えた後も、布団の両面に掃除機をかけるのをお忘れなく。
ダニの死骸は生きているダニの餌になったりアレルギーの原因になったりしますので、加熱でダニ退治をした後は、必ず掃除機でダニの死骸を吸い取りましょう。
またカバーやシーツ類は週1回の頻度で洗濯→コインランドリーで高温乾燥させるのがお勧めです。
布団のダニ駆除の頻度
ダニ退治を行う頻度は、加熱処理を3カ月に1回程度、掃除機をかけるのは週に1回程度でいいでしょう。
生きているダニを退治して、死骸と糞をしっかり除去するのが重要なのです。
しかし、ご自身で対策をしても、本当に駆除ができているのか不安という方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、ぜひ害虫駆除業者をご活用ください。
プロテクトオールは、関東全域を対象にダニなどの害虫駆除を請け負っています。こちらのページで害虫駆除サービスの詳細を紹介していますので、ダニの被害にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
ダニはなぜ布団やベッドに発生するの?
布団やマットレス、ベッドなどにダニが発生しやすいことは、みなさんご存知でしょう。その理由は、布団やベッドがダニが繁殖しやすい条件が揃っているところにあります。
ダニは、温度25度前後、湿度70%前後の高温多湿の環境を好みます。特に梅雨から夏にかけては、ダニが繁殖しやすい時期といえるでしょう。
ダニは、髪の毛やフケ、垢、食べカスなどをエサにします。シーツや布団には髪の毛やフケなどが落ちやすく、エサが豊富な場所。特に夏場は寝汗をかきやすく、ダニの餌が豊富になるため、繁殖しやすくなってしまうのです。
また、布団は繊維が密集しているため、ダニが身を潜めやすいのもポイント。敷布団、掛け布団、枕はもちろん、タオルケットや毛布にもダニは潜んでいます。
すぐできる!ダニを予防する5つの方法
ダニの除去作業が済んでも、これまでと同じように暮らしていると、またダニを発生させてしまう恐れがあります。
ダニを予防するための5つの方法をご紹介します。
こまめにシーツを洗濯する
もっとも手軽にできる対策が、こまめな洗濯です。シーツや布団カバー、枕カバーなどはこまめに洗濯をして、ダニのエサとなるフケや垢、皮脂よごれなどを取り除くようにしましょう。
週に1回は必ず、余裕があれば週に2回程度は洗濯しておくと安心です。
家族が多いご家庭ではシーツの洗濯は意外と重労働。家族で分担する、着脱しやすいカバーを選ぶなど、洗濯の手間を減らせる方法を考えてみましょう。
布団やマットレスは敷きっぱなしにしない
布団やマットレスを敷きっぱなしにしておくと、床との間に湿気が溜まり、ダニが増えやすくなります。できれば毎日短時間でも天日干しをして、湿気を取り除くのがおすすめです。
天日干しが難しい場合は、窓を開けて風通しを良くするだけでもOK。折りたたみすのこの上に布団やマットレスを敷いておけば、毎日簡単に湿気対策ができます。
布団やマットレスを敷きっぱなしにせず、こまめに湿気を取り除いておくことは、ダニはもちろん、カビの予防にも効果的です。
布団の保管方法に注意する
シーズンオフの布団は、圧縮袋などに入れてクローゼットや押入れなどに入れているという方が多いでしょう。しかし、押入れの中は湿度が高く、風通しも悪いため、ダニが生活しやすい環境です。
圧縮袋に入れる場合は、除湿剤を一緒に入れます。定期的に袋から出して天日干しをしておけば、次に使う時にも安心です。
また、クローゼットや押入れにぎゅうぎゅうに物を詰め込むと、余計に湿気がこもりやすくなります。詰め込みすぎずできるだけ余白を作り、天気が良い日には扉を開けて換気をしましょう。
防ダニ加工されている寝具を選ぶ
布団を購入する際は、防ダニ加工されているものを選ぶと安心です。防ダニ加工の布団の中には、中綿や生地にダニを寄せ付けない薬剤を加工したものや、ダニが入り込みにくい特殊な織り方をしたものなど、いくつか種類があります。
特にダニが多く発生しやすい敷布団だけでも、防ダニ加工のものに変えると効果を発揮してくれます。
また、ダニを防ぐには丸洗いできる布団がおすすめ。清潔に保つことがダニ予防のカギとなりますから、自宅で手軽に洗えるものを選ぶと良いですね。
市販の防ダニグッズを使う
布団のダニの発生を防ぐグッズは、ドラッグストアなどでも多く販売されています。スプレータイプやシートタイプなど形状も様々なので、使いやすいものを選びましょう。
ペットや赤ちゃんがいるご家庭では、使用しても問題がないかどうかをしっかり確認し、正しい方法で使用してください。