虫に異常な恐怖心を抱く虫恐怖症とは
暑い季節がやってくると、ふとした瞬間に虫に遭遇することも増えてきます。虫が苦手という人は多くいますが、その中でも、小さな虫に対して大きな恐怖心や嫌悪感をいただく「虫恐怖症」の人がいます。
今回は、虫恐怖症とはどんなものか、虫に遭遇しないためにどんなことをすれば良いか詳しく解説します。
虫恐怖症とは?
虫恐怖症は、単に虫が苦手というだけでなく、虫を見つけるとどうしようもない恐怖感や嫌悪感に襲われるという症状です。中には、動悸や冷や汗、呼吸が苦しくなるなどの身体的な症状が出たり、パニックを起こしてしまう人もいます。
特に幼い頃虫の少ない環境で育った人は、虫を実際に見たり触れたりした経験が少なく、見慣れていないことはもちろん、どんな動きをするのか、どう対処すれば良いかわからず怖いという思考につながってしまうのです。
このように、特定のものや状況に対して、大きな恐怖反応を示す状態を、限局性恐怖症といいます。虫だけでなく、高所・閉所、嵐や雷、血液など、恐怖を抱く対象はそれぞれ異なります。
よっぽど症状がひどい場合は、病院で薬物治療や精神療法などの方法をすすめられることもあります。虫のせいで日常生活もままならなくなり、強いストレスを感じているという人は、一度お近くの医療機関などに相談してみるのもおすすめです。
もし虫に遭遇したらどうすれば良い?
どう対処したら良いかがわからないことも、虫に対する恐怖心が大きくなる理由のひとつ。いつ虫に遭遇しても落ち着いて対処できるように、適切な対処法を理解しておきましょう。
最もおすすめなのは、強力な殺虫剤を用意しておくことです。殺虫剤を使えば虫にそれほど近づくことなく駆除ができます。多くの虫に効く汎用性の高いものから、より高い効果が期待できる特定の虫専用のものまで様々な種類があるため、必要なものを揃えておきましょう。
殺虫剤を使うことさえも難しいなど、どうしても自分で対処ができない場合は、害虫駆除業者に依頼して、駆除と予防の施工をしてもらうのも一つの手です。
家に虫を発生させないための基本的な対策
最後に、家の中に虫を発生させないための対策をご紹介します。
常に清潔な状態を保つ
ご存知の通り、虫は不潔な環境を好みます。生ゴミが放置されていたり、髪の毛やほこりが落ちていたりする不衛生な環境は、虫を呼び寄せていると言っても過言ではありません。
虫対策をするなら、まずは家の中を常に清潔に保つことが重要です。特に虫が発生しやすい水回りは、こまめに掃除をしてておきましょう。
また、布団のシーツや枕カバーなどは、できれば2〜3日に一度洗濯をして、虫の餌となるフケや垢、髪の毛などを取り除くようにしてください。
侵入経路を塞ぐ
虫はとても小さいため、たった数ミリの隙間があれば、家に侵入できます。網戸や窓の隙間はもちろん、通気孔や排水設備周り、エアコンのドレンホース、エアコンの配管と壁の隙間などに隙間がある場合は要注意。ホームセンターなどで売られているパテや防虫ネットなどを使って、虫が侵入できないようにしておきましょう。
また、洗濯物や布団を外に干さない、帰宅したらすぐに衣服を脱いで着替えるなど、外から家に虫を持ち込まない工夫も大切です。
虫除けグッズを設置する
置くタイプ、ぶら下げるタイプ、スプレータイプなど、色々な種類の虫除けグッズが販売されています。対策したい虫の種類に合わせて、適切なグッズを設置して虫を予防しましょう。
虫除けグッズを置いておくことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、最近は一見すると虫除けとはわからない、おしゃれなデザインのものも増えています。
また、虫の嫌うハーブやアロマなどを使うのもおすすめです。