隣の家の庭から侵入してきた害虫は、どう対処する?
ご近所トラブルといえば、生活音やペット関連の問題を想像する方も多いかもしれません。しかし、中には隣の家からベランダや庭に侵入してくる害虫に悩んでいる人もいます。
今回は、隣の家からやってくる害虫の対策や、庭に発生しやすい害虫の種類について詳しく解説します。
もし隣の家から害虫が移動してきたら?
当たり前のことですが、虫は敷地など関係なく、過ごしやすい環境を求めて自由に移動します。つまり隣の家にいた虫が塀や木などをつたって入ってきてしまうのは、ある程度仕方のないことともいえるでしょう。
まずは、ご自身で薬剤をまく、虫が嫌うハーブなどを植える、敷地内の虫にいる駆除を害虫業者に依頼するなどの対策を検討してみてください。
しかし、隣家の庭やベランダにゴミが山積みになっている、雑草や木が伸び放題になっていて自宅の敷地内に入ってきてしまっているなどという場合は、一度そのお宅に相談に行っても良いかもしれません。
その際は、感情的にならないよう現状の被害について事実をありのままに伝えるのが良いでしょう。この先も隣に住み続けなければいけないのですから大きなトラブルになるのは避けたいものです。
庭で発生しやすい困った害虫とは
賃貸で家を探す時や新築の家を建てる時、広々とした庭に憧れる人も多いはず。ガーデニングをしたり、バーベキューをしたり、夢が広がりますよね。
しかし考えなければいけないのが、害虫の問題。ここでは庭に出やすい害虫について説明します。
ハチ
庭に限らず屋内であれば気をつけなければいけないのがハチです。ハチに刺されると痛みや腫れの症状が出る他、アナフィラキシーショックによって場合によっては命にも関わる危険な状態に陥ってしまうこともあります。
特に注意しなければいけないのが、スズメバチです。スズメバチは攻撃性が高く、手で振り払ったり大きな声を出したりして刺激を与えると、襲われるリスクが高まります。庭でスズメバチを見かけた場合は、たとえ一匹でも駆除しておいた方が良いでしょう。心配な方は、業者への依頼がおすすめです。
ゴキブリ
家に出る害虫の代表格ともいえるゴキブリ。特に庭やベランダで植物を育てているお宅では、植木鉢やプランターにゴキブリが潜んでいることがあります。
ゴキブリは乾燥が苦手で、湿気が多い場所を好みます。適度に湿気があり、水も豊富な植木鉢やプランターは、ゴキブリの隠れ家として最適な場所なのです。
置き型の駆除剤を置いておく、植木鉢はこまめに移動させる、受け皿に溜まった水はすぐに捨てるなどの対策を行いましょう
アブラムシ
植物を育てていると、必ず一度は遭遇するのが大量に発生するアブラムシです。とても小さな虫ですが、気がつくと植物の葉や茎に大量に発生しています。
アブラムシは風に乗って移動するため、気がつかないうちに植物につき、そこから一気に増えて、植物を病気にしたり、成長を阻害したりという被害に与えてしまうのです。
アブラムシ対策に最も有効なのが薬剤を使うこと。ばらまくだけの粒状の薬剤や、スプレータイプなどがあるので用途に合わせて選んでみてください。
チャドクガ
見た目はいわゆる「毛虫」で、ツバキ、サザンカ、チャなど、ツバキ科の植物に大量には安生するのが特徴です。体がたくさんの毒毛に覆われており、触れるとかぶれてしまいます。
数匹程度の場合は、チャドクガが生息している枝ごと切り取り、駆除できます。その際は、長袖長ズボン、ゴム手袋、マスク、メガネなどで肌を守りましょう。
しかし大量に発生している場合は、ご自身での駆除は難しいため、業者に依頼するのがおすすめです。
アメリカシロヒトリ
アメリカシロヒトリは、白い小型の蛾です。サクラやウメ、ハナミズキなどの木に卵を産み、幼虫は集団で枝先に白い網状の巣を作ります。
巣を見つけた際は、枝葉ごと切り取って、焼くか踏み潰して駆除します。薬剤を散布する方法もありますが、個人での対応が難しい場合や害虫駆除業者に依頼しましょう。