大阪のトコジラミ駆除・対策

大阪府のトコジラミ被害状況

近年、全国的にトコジラミの相談件数が増えていますが、それは大阪府においても同様です。大阪府の発表によると、2011年時点ではトコジラミの相談件数は年間100件未満でしたが、2019年には年間300件以上と3倍以上に増加しています。
参考：大阪府｜トコジラミについて

大阪府の外国人観光客数の推移

トコジラミ被害が増えている要因の1つとして、海外と日本の往来が増えていることが挙げられます。トコジラミは、人や荷物に付着して海外から日本に侵入してくるのです。
大阪府は、東京都に次いで訪日外国人観光客が多い地域です。国土交通省の宿泊旅行統計調査によると、2007年の外国人宿泊者数は延べ250万人泊でしたが、そこから年々増加し、2019年には述べ1,202.5万人泊まで増加しました。

※単位：万人泊 / 国土交通省「宿泊旅行統計調査」平成22年〜令和4年分より作成

2020年以降は新型コロナウイルスの影響により減少しましたが、2022年には他の都道府県同様、回復の兆しが見え始めています。

大阪府で特にトコジラミに注意するべきエリア

大阪府において、エリア別のトコジラミ相談件数は公表されていませんが、訪日外国人の多さから、トコジラミのリスクが高いエリアを推察することができます。
大阪府内の訪日外国人における延べ宿泊者数では、大阪市域、泉州地域（泉大津市、和泉市等）が特に多いという結果が出ています。

大阪府／観光統計調査を元に作成

また、2023年11月には大阪市を通る大阪メトロ谷町線でトコジラミに関するSNSでの投稿が多数寄せられ、大阪メトロは全線約1380車両を清掃するという状況に見舞われたこともありました。
大阪府全体の延べ宿泊者数の9割近くが大阪市に訪れているため、大阪市は比較的トコジラミのリスクの高いエリアと言えるでしょう。

大阪府の気候条件から考察するトコジラミのリスク

トコジラミは15度以上あれば繁殖可能と言われていますが、活動しやすいのは気温25度・湿度60％以上の環境です。
大阪府におけるトコジラミの活動のしやすさを考察するため、大阪府の気候条件を調査致しました。